思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴18年。インタビュー人数1000人オーバー。48歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

ライター「仕事がない!」。クライアント「ライターがいない!」の本当の意味とは?

f:id:radaso:20170911043310j:plain

ライターと名乗る人が増えてます。私が「ライター」という名刺を作ったころ、それは専門職だったのですが、今では世の中にゴロゴロ。

でも一方で、クライアントはライター不足に頭を痛めています。その理由は?

 

自称ライターが多くてビビった

ネットを検索すると、「ライター」と名乗る人が多くてビビります。しかも、「稼げない」だの、「単価が安い」だのと文句をいい、「ライターで食っていけない」と勝手に結論付けている人も多い!

ついでに言えば、「こうやれば稼げる」って書いている人の記事を読んでも、中身がペラッペラで内容がないよ~って感じのも多いです。やれやれ。

この背景には、クラウドソーシングの台頭があり、「初心者OK!だから、はした金で仕事しろよ!」ってクライアントが増えたのが原因のひとつでしょう。私のところにも、クラウドソーシング経由でスカウトがじゃんじゃん来ます。

「プロ限定!1000文字500円」

暇があるときはメッセージをお返ししています。

「プロをなめんなよ!0が2つ足りないんだよ!!」って(笑)

 

レベルの高いライターは万年不足している

その一方で、私がお仕事を受けているクライアントさんは、ライターが足りなくて頭を痛めています。

実際、私も一緒にライティングをしてくれるライターを探していますが、なかなか見つかりません。そのため、仕事を断ることが増えてきて、何とかならないものかと思っています。

実はこの状態、昔っから変わっていないんです。

その理由は何でしょう?

答えは簡単。自称ライター多くは、「とりあえず稼げる」レベルで止まってるんです。

世の中には「誰でも書ける記事」を求めるクライアントがいる一方で、専門的な記事が書けるライターを求めるクライアントもいます。特に今は、コンテンツマーケティングの時代なので、質の高い情報をどれだけ発信できるか?に企業の存亡をかけるところも増えています。特に、Welq問題のころから、下手な鉄砲も数うちゃ当たる的な戦法は通用しなくなり、質を重視する動きが顕著になっています。

こうなると、レベルの低いライターの仕事は減ってきます。求められるのは、専門知識を持っているとか、魅力的な文章が書けるライター。

つまり、気軽にライティングして小遣いを稼ごう・・・というレベルから脱することができない人は、仕事をやる機会に恵まれませんし、たまたまチャンスが来ても、クライアントを失望させ、次につながることはありません。

 

執筆に5時間かかる記事のギャラは2~5万

この話をすると、「それなら気軽に書ける記事を量産した方がいい」という人が必ず出てくるのですが、「だったら、ライターで食べていきたいって2度というなよ!」と思います。

この考えのベースには、「苦労して何時間もかけて記事を1本書くのと、その時間でたくさんの記事を書くのを比較すれば同じ稼ぎになる」という理論があるのでしょう。でも実際は、

「ギャラ500円の記事を5時間で10本書けば5000円」ですが、

「執筆に5時間かかる記事のギャラが5000円」ではありません。

私の場合、5時間かけて書く記事は2~5万円もらっています。

これが現実です!

 

ライターの世界では、努力は必ず実を結ぶ

もちろん、専門的な記事を書き、それに見合ったギャラをもらうには、それなりの苦労がともないます。時にはクライアントさんにあきれられたり、罵倒されたりもあるでしょう。

それでも辛抱強く努力すれば、必ず成果を収められるのがライターの世界です。

努力したくないという人はどうでもいいのですが、本気でライターで独り立ちしていきたいと思っている人は、ぜひ一度、血の涙を流してみてください。

500円ライターが知ることのできない世界に、足を踏み入れることができますから!