生産性の話をすると、「俺はがんばってる!」ってムキになる人にこそ読んでほしい、日本の生産性が低い理由。
こんにちは!
今日は、ジムをさぼってしまいました。ちなみに今日が2回目。脱落、早っ!!
最近、IT関連の仕事がドドドッと増えてまして、いろいろな展示会に取材に行っております。そこで感じるのは、生産性を上げないと太刀打ちできないなってことなんですが、この話をすると、「俺はがんばってるで!」「日本人はそんなに無能じゃない!」と、やたらとムキになってくる人がいて、ハッキリ言ってめんどくさい。
ということで、今後、そんなことを言って来る人がいたら、「この記事を読んで!」というための記事を書いておこうと思います。
優秀で責任感が強いから、何とかなってしまう日本国
「日本人の生産性は低い」と言われることがよくありますが、これって、決して「日本人は世界の人より劣ってる!」という意味ではございません。
いや、むしろ、やたらとがんばれて、責任感が強く、周りに迷惑をかけたくない日本人は、めっちゃすばらしい民族なのは間違いないんです。
ただですね、やたらとがんばれちゃうがゆえに、いろいろな新しいものを導入しなくてもやっていけてしまう現実があるのです。
例えば、交通費の清算。
一昔前は、「旅費交通請求書」みたいな伝票に、どこからどこまで、何線使って、さらにバスにのって、どこそこまで行って、金額がいくらで…って手書きしてました。それを電卓で計算して合計を出して、上司のハンコをもらいに行って(時には、事務職のお局様のご機嫌を取りつつ)、再び電卓で計算。
次に、経理部にもっていくと、今度は経理の人がまた電卓叩いて計算して、経理部のお偉い方のハンコをもらったら、その用紙が現金係の手元に渡り、キッチリとした金額を封筒に入れて、各部署に配られる感じでした。
今はいくつかのステップは省略されてると思いますが、まだまだいろんなステップが残ってますよね。
この方法、最新の技術を使うと、この日は「〇〇社と打合せ」とスケジュールに入れると交通費は自動計算され、清算日になると、自動で口座に振り込まれるようになっています。書類、なし!
社外取引も、ボタンひとつでOK
社外編もあります。
スーパーが販売用ビールを仕入るとします。昔なら、スーパーで発注書に数字を書いてFAX送信。これを卸業者が確認して伝票を書き、ビール会社にFAX。ビール会社はそれを確認して自社用と配送業者用の伝票を起こす(さすがにここは機械化?)。
月末になると、スーパーも卸業者もビール会社も配送業者も、それぞれが伝票をひっくり返して計算して、ミスがないかを確認して、それぞれに請求を立てます。
これが今、最新の方法を使うと、スーパーがパソコンで発注ボタンを押した時点で、配送業者まで、一気にデータが飛びます。月末は、ボタンをピッと押すだけで、自動で請求書が飛んでいきます。
もちろん、間に確認作業はありますが、紙に書いてるわけじゃないのでミスも起こりにくい。日々のチェックができていれば、月末の請求書はミスがないのが前提となります。
成功には、機械化以外の道がない海外
さて、ここからですが…
日本人は、とってもがんばるし、個々の能力も高いので、こんな機械化がなくてもなんとかやっていけます。月末になったら、必死に電卓をたたくし、計算が合わなければ、泣きながらでも再計算します。
ところが、海外の人は、「電卓叩いたら、毎回答えが違うけど、まぁいいか!」「何か、すんごい請求額がでてきたけど、気にしなくていいよね?」という感覚があります(極端な例ですけど)。
もしくは、「え?俺が計算すんの?」みたいな人が多くて、とてもじゃないけど、やらされへんゎ!という状況だったりします。
こうなると、ビジネスをやっていくには、機械化をしていくしかなくなるわけです。そして、どんどん新しい技術を入れていく。多少高くても、それを使わないととんでもないことになるから、投資する。
そして気づいたら、日本人より高い生産性になっている…。
そりゃそうですよ。機械化すれば、計算なんてする必要ないですから。
だからね、日本が生産性が低いのは、日本人が優秀だからなわけ。
そして、もうひとつ言えるのは、これだけ優秀な日本人が海外と同じように機械化をしたら、さらに生産性が上がるか、もっと少ない労働時間でもなんとかなるってこと。
日本の生産性の向上は、あんたの無駄口が多いとか、タバコ休憩が1分長いとか、そうゆう小さいレベルの話じゃないのよ。
分かった?