思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴16年。インタビュー人数1000人オーバー。46歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

残業禁止に困ってる人。意外に少なくないと思うんだけど、そこんとこどうなの?

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「残業が月25時間までになった。究極の選択をしなきゃ!」

という話を聞いた。突っ込んで聞いてみると、やっぱりそうだよね・・・と思った。

働き方改革に積極的に取り組む会社が増え、残業は悪!!という考えが主流になってるけど、「本当は残業バリバリやりたい!」って人、少なくないと思うんだけど、そこんとこどうなの?

 

アホほど働かされると、感覚がマヒしてくる

私はむか~し、サラリーマンでした。バブルがはじけた直後に某業界大手の外食産業に勤めたので、残業100時間なんて当たり前。休日は社員3人で月1日。「お前、新入社員だし、一応女だから生理休暇やるよ」と言われ、まったく関係ない日に生理休暇とってましたwww

あまりに長時間働くと、だんだん感覚がマヒしてきて、退勤から出勤の間が12時間空くだけで、まるで休前日のような気分になり、「今日は酒を飲むぞ~!」とバイトを誘って飲みに行ってました。若かった・・・

毎日、サビ残もあったけど、都内一人暮らしをしながら遠距離だった彼との電話代が月10万になっても痛くもかゆくも感じないほど稼いでいた(とっとと別れて貯めとくべきだったと今は思う)。

そんな私ですが、「残業は悪!!」という風潮に抵抗はありません。でも、一方で「本当にそれで、みんな満足してるの?」とも思ってました。

そんな中、困ってる人発見!!

 

働き方改革の波がやってきた!

彼女は、中小企業(といっても結構デカい)会社に勤める35歳、総合職女子です。既婚、子なし、ダンナ働く気なしという背景です。

ダンナがダメ男なだけじゃん!と言われそうですが、実はそんな簡単な話ではなく、ウツで働けなくなってしまったという話。社内の人間関係がウツの原因だったので、会社は引き留めたらしいんですが、「所属してるのもイヤ」と泣くので無職になりました。

その夫婦は、マンションをダブルローンで購入し、それなりの金額を払ってます。今は彼女の給料だけで払っていて、生活費も彼女の負担。貯金は家を買う時の頭金にポーンと使ったので、ほぼなしという悲惨な状況です。

 そんな彼女の会社は、ある日告知ボードに張り出された人事部からの発令を見て驚きます。

「残業は全員、月25時間以下にすること(役員除く)」

いわゆる「働き方改革」の取り組みなのですが、半年後をめどに、完全実施ということで会社中がざわつきます。なぜなら、総合職の人の平均残業時間は月80時間(推定)。「どうすんの?」って話です。

ただ、この会社がまともなのは、ただ社員のがんばりに任せるわけではなく、会社にグループウェアや新しい管理システムを入れたり、ノートPCを新たに支給したりすることに積極的。それに伴って配置転換もしながら、各部からの業務効率化策提案を柔軟に受け入れたりするそうで、「ほんとに残業時間短縮は実現しそう」とのことでした。

 

残業できないなら、別れるしかない?!

ところが、彼女は困るわけです!

彼女の残業代は、若いOLの手取り分くらい(具体的な金額不明)あるらしく、「ダンナの稼ぎ+奥さんのパート代くらいもらってるから何とかなってんのに、それが一人分になるんじゃ、ヤバいよ!」とのこと。確かに・・・

ダンナはまだまだ不安定で、パートにも出れないレベル。さぁ、どうする?

ということで、彼女は「家を売るか、別れるかだな」とすでに選択肢を2つに絞っている様子。「家を売ったら、ダンナはさらに落ち込むから、今よりめんどくさいことになりそう」とのこと。

仮にダンナと別れた場合、生活を切り詰めれば、ダブルローンを一人で払ってもやっていけるらしい。だから、もう選択肢は「お別れ」の方に傾いちゃってます。

「ダンナがウツで退職することになった時でも、別れる選択肢なんて考えたこともなかった。けど、私がクビでもなく、転職でもなく、ただ残業減らせってだけで別れることになるとはね~」と冷静にいう彼女が切ない。

周りにも同じように困っている人は多いようで、「息子の医学部進学あきらめさせる」、「奥さんのパートの時間を倍に」、「中学受験をやめさせる」、「嫁に母ちゃんの介護させてる場合じゃない」、「転職を考える」など、とにかくみんな、“具体的に”ざわついてるみたいです。

 

もちろん、全社員が困っているわけではなく、喜んでいる人も多いのはもちろんです。でも、困っている人もたくさん。

会社としても、社員のためによかれと思ってやっている部分もあるわけで、まさかの自体ではないかと思います。

はてさて、この働き方改革の行方はどうなるのか?

そして、彼女たち夫婦のこの先はどうなるのか?

また、新たな情報を聞いたら、勝手にここに書いてみたいと思います。