一番ぶっ飛んだ私の友人が、東京に戻ってこれない理由に再びぶっ飛んだ
私の周りには、世間一般からズレたというか、違う世界を平気で、かつ堂々と歩く人が多くいます。私も変わり者と言われますが、周りと比べると、「めちゃ、まともやん!」と言いたくなるほど。でも、みんな、いい仲間!!
今回は、中でもずば抜けて行動力があるぶっ飛び娘(といっても、すでに40歳)が、とんでもないことになっているので、紹介します(本人許可済み・笑)。
凄腕編集者の仕事の断りっぷりは半端ない
彼女は、凄腕の編集者として活躍していました。5年前まで。
編集者と言っても、営業を兼任しながら編集記事の契約をとってくるというのが仕事で、社内でも指折りの成績を上げていました(本人談)。何がすごいって、私が知っている中で、彼女ほどきっぱりと物事を断る人を見たことがない!
相手が上場企業だろうが、株主だろうが、十年来の広告主だろうが、「それは無理ですね、じゃ、そうゆうことで」と華麗に断って席を立つ。それは戦略でも何でもないんだけど、そのキッパリ感に惚れて、お断りした企業からご指名で契約が来ることもあるほどでした。彼女の口癖は、「世の中Mが多すぎる」
そんな彼女と出会ったのは、彼女が20代後半の頃。
聞いてもいないのに、「結婚に夢はない」と言い切っていたのは、私が子持ちっぽくないのにワーキングマザーだったことへの対抗心だったということを後日教えてくれました。
子どもが欲しい未婚女子が、ひとりで始めた妊活
そんな彼女が、30歳半ばを過ぎて、急に「子供が欲しい!」と言い出します。
ずっと彼氏を絶やさない…というか、かなり複数形な時期もある彼女だったので、「やっと本気の彼ができたのか」と思ったら、それは完全否定。
「結婚には夢がないのでする気はないって、何回も言ってるじゃないですか! ただ、年齢的に、今、子どもを宿さないとヤバいってだけです」
酔った勢いで面白いことを言いだしたもんだと思ったものの、翌週のうちに、全彼氏と別れ(一人は、軽いストーカーになった)、“ひとり妊活”をスタート。東大出身(だったかな?)の切れ者弁護士と、大手出版社のイケメン敏腕ディレクターに狙いを定め、ホテルに誘い、華麗なる中出しをさせていました。2人とも妻子あり。
当然、基礎体温をしっかりつけて排卵日をチェックして、その日に誘う念の入れよう。しかも、1日違いで2人とまぐわうのです。
「今日は大丈夫な日だから♡」という悪魔のささやきを疑いもしない2人の殿方は、“安心して”快楽に酔いし、わずか2カ月でご懐妊!!
当然、どっちが父親かは分かりません(爆
5年の期限付きで、実家に戻る
「どうすんの?」と聞く私に、彼女はこれまたキッパリ。
「育てますよ~。ひとりで。準備は万端!!」と幸せそうな笑顔を見せてくれました。その自信満々の笑顔は、どこから来るんだよ!!
結婚願望のない彼女は、子どもができてもなお、結婚への意欲はゼロ。「だから不倫でよかったし、子どもができたことも言うつもりもない」と言い残し、お腹が目立つ前にこれまたキッパリ仕事を辞め、実家に戻って行きました。
そこで彼女が言ったのは、「東京の方が働きやすいから、5年経ったら戻ってきます」という言葉。
ちなみに、長年すばらしい成績を上げていた彼女は、5年間は仕事をしなくても問題ないほどの蓄えがあり、経済的な問題はありません。
親には、「妊娠を彼に告げたら捨てられた。おろしたくない」と泣くふりをしたところ、「孫の顔を見るのはあきらめてた。おろすなんてこと考えないで、こっちで大事に育てればいい」と、彼女の予想通りの返事が来たそうです。
そして、5年…
「父親がどっちかは分かったけど、東京に戻れないわぁ」
と予想外の連絡がありました。
東京に戻れない、まさかの理由とは?
その理由はなんと!
息子の顔が、あまりに父親の顔にそっくりで、一目見れば父親が誰かわかるレベルなんですって! 瓜二つを通り越して、同一人物といってもいいくらい!
現に、父親がどっちか聞いてなかった私でしたが、息子の写真を見て、すぐに分かりましたん(爆
彼女曰く、「息子を連れて上京すれば、すぐに父親がバレるからキケンすぎて戻れない」とのこと。納得!!
しかも、知らない間に父親になった人からは、今でも半年に1回くらい連絡があり、仕事復帰を待ち望まれているらしい。確かに、半年くらい前にその男性と会ったとき、「●●ちゃん、復帰しないかね~」って言ってた……
ちなみに、仕事関係の人には、「親の介護」を理由に帰郷しているため、まさか出産、子育てをしているとは、夢にも思ってないわけです。男性にしてみれば、まさか自分の分身が、見知らぬ土地で、すくすくと育っているとは夢にも思わない。
すごい世界だなぁ。
でも、いっそ、あわせてみればいいのに…と、私の中の悪魔がささやく。
ちなみに、この男性。この5年の間に離婚してまして、いざとなれば結婚できるわけです。でもこれも、彼女にとっては「だから余計にめんどくさい」という厄介な点のひとつなんですよね。
「でもさ、男の子だし、この先、パパが必要なシーンがでてくるかもよ」という私に、
「父親の役割は、結婚できない弟がやってるから問題ない」とキッパリ。
この先、どうなるのか。じっくり見守っていきたいと思います。
(本人の希望により、誰だか特定できない程度に事実をぼんやりさせています・笑)