思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴16年。インタビュー人数1000人オーバー。46歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

私が紆余曲折の末だどりついた、ディレクションフィの算出方法

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フリーランスで仕事をしていると、「見積もりを出してほしい」と言われることがあります。何年たっても、これは難しい仕事であり、時間もかけたくないものです。

今回は、私がディレクションフィの算出をどうしているのかについて、自分の頭の整理も含めて書いてみます。

 

 ライターとディレクターの大きな違い

私は「ディレクションライター」という肩書を名乗っていますので、メインワークはライターとディレクターとなります。

ディレクションとは、雑誌で言えば「編集」にあたります。打合せでクライアントの要望をくみ取り、それを形にするための案をデザイナーなどと相談したり、進行管理をしたりと実に多岐にわたります。クライアントとの窓口になることも多く、気苦労も多い仕事です。

ライターに関しては、ライティングや下調べ、打合せを予測して所要時間を算出し、時給をかけて予算を算出しています。これは、ある程度の経験を積むことでできるようになるスキルのひとつ。

ところが、ディレクションに関しては、打合せにどれくらいの時間を要するのか、またどれくらいの修正が繰り返されるのかが読めないので、ライターと同じ方法で見積もりを出すことはできません。

 

言われたことをカタチにするだけではないディレクターの仕事

そこで私は、まったく別の方法でディレクションフィを算出しています。

その具体的な数値を書く前に、ディレクターの仕事幅について、私の考えを書かせていただきます。ディレクターにはいろいろな人がいて、クライアントさんに言われたことをカタチにするだけの人もいますが、私はそれがすべてだとは思っていません。

WEBについても、印刷物に関しても、クライアントさんは達成したい目標があって、そのために制作物を作りたいと思っています。ただし、制作物をどう作り、どう活用すれば目標が達成できるのか、その具体的な手法については私の方がわかっています。

そこで、クライアントさんが少しでも早く、そして効率的に目標を達成することができるよう、積極的に提案を行っています。

例えば、「サイトへのアクセスが伸びない」という理由でサイトリニューアルを考えている場合、洗練されたサイトを見るのはアクセスした人であり、離脱率が下がることはあっても、自然にアクセスが伸びることはありません。

私にとってディレクションは、言われたことを形にするのではなく、その裏にある目標を達成するためにベストを尽くすこと。もちろん、クライアントの意向は最大限に組み込みますし、制作会社の立場がなくなるようなことはしませんが。

 

1割+2割=3割と考えています

さて、前置きが長くなりました。ディレクションフィの算出です。

私の場合、製作費の総計に対して、一定の割合で提示するようにしています。その割合は3割です。

つまり、100万円のサイト作成であれば30万円。私が窓口となり、WEBサイト作成全体の見積もりを出す場合、私が3割をいただき、残りをデザイナーさんやコーダーさん、別のライターさん等に割り振ります(条件やかかわる人数によって変動することもあります)。

制作会社さんが入っている場合、「3割」という数値を伝えているので、100万円の中に3割を含めることもあれば、100万円に3割をプラスして合計130万円としているところもあるようです(合計130万円だから43万円じゃないの?とは言いません)。

ここにたどり着くまで、紆余曲折がありました。

ライターと同じ方法で算出しようとしていたこともありますが、結果として打ち合わせが多いときに敗北感を味わったり、逆に打ち合わせが少ないときに、申し訳ない気持ちになったりしたこともあります。

そこで、この算出方法には無理があることに気づき、割合で算出することにたどり着きました(3割という数値を基準にする以前には、1割、2割だったこともありますが、どうもしっくりこないものでした)。

3割の内訳は、1割はプランニング(全体設計)、2割は進行と考えています。制作会社さんで、進行管理を別の人が担当することもあります。いわゆるスケジュール管理が仕事なのですが、かえって仕事がスムーズに進まなくなることも多いので、「それは別」と言い切っています。

プランニングに関しては、すでに完成している場合、これはいただかないこともあります。

 

偉そうに書きましたが、実は、他のディレクターさんが、どれくらいのフィをもらっているのか、どうやって算出しているのかを知りません(というか、気にしてません)。

知り合いのWEBディレクターが「3割が基準」と言っていて、偶然の一致で驚いたこともありますが、それだけで一般的な数値だとも言えません。

見積もりに関しては、難しいと感じている人が多くいるでしょうが、結論は「自分で納得できる数値を作り出す」ということ。そして、金額を出したら、それに見合う仕事をするために全力投球です!