思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴18年。インタビュー人数1000人オーバー。48歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

そもそも自分を分かっていないのに、「自分らしさ」や「自己啓発」を求められる人々

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 「自分のことは自分が一番わかっている」

なんて言う人がいますが、本当にわかってる人って、どれくらいいるのでしょうか?

みんなが本当に分かっているなら、「自分探し」が話題になることなんてないと思うんですが、実際にはみんな探してまくっていますよね。

というか、本当の自分とはぐれて迷子になっている人や、自分と出会わないまま一生を終える人も多いです。

認めてあげる自分がないんだよ!って言いたい 

今も昔も、自己啓発はブーム。ひと昔前は、「ひたすら高みを目指して120%のチカラを発揮するためにどうするか!」みたいなものが多かったように思うのですが、最近は「ありのままの自分」で生きるために、必死にがんばらないように“がんばってる”人が増えています(ややこしい・笑)

メンターなんて呼ばれる人に悩みを相談すれば、「そんなに自分を責めずに、まずは自分を認めてあげれば楽になりますよ~」なんて言われるようですが、「自分を認めるって、どうゆう意味?」と余計に迷子になっている人も多いように感じます。

もちろん、これらの言葉が心に刺さり、元気増し増しになる人もいるでしょうし、「何だか、心が楽になりました~♡」と涙する人がいるのも分かります。だから全面的に否定するつもりはないんです。

でも、疑問も感じるんですよね。これが万人にいけるわけじゃないのに、これに心酔してる人は、やたらと押し付けることに・・・

特にメンタルの弱い人の中には、自分を分かっていない人が多くいます。

それなのに「そのままでいい」なんて言われても、「何が?」と思うんではないでしょうか?

 人には、答えをゆっくり探せない事情もある

ある就活女性の話です。

彼女は40代で再就職先を探していますが、なかなか思うような条件の勤め先がみつかりません。(そこには、「求める条件が、あなたのポテンシャルにあったものではない」という根本的な問題をはらんでいるのですが、まぁそれはさておき・・・)

彼女はあまりの連敗記録更新に、ちょっとうつ気味になり、カウンセラーのところに相談に行きました。彼女は元々、自己肯定感がめちゃくちゃ低い人い人で、ずっと自分探しをしています。「きっと本当の自分がどこかにいる」と思っているのですが、なかなかめぐり会えません。

 彼女はカウンセリングで、「まずは自分を認め、無理のない答えをゆっくり出せばいい」と言われました。でも実際には、就職活動でゆっくり答えを探していると、いつまでたっても収入がないことになってしまいます。

カウンセラーに文句を立場にありませんが、ゆっくりって言うなら、その「ゆっくり」と一緒に襲ってくる黒い部分もサポートしてあげてよ!と思います。

自分なんてわかんなくて当然と開き直ってみる

人は誰でも二面性、三面性、いやいやもっとたくさん面性があって、同じ問いの答えでも、その時の気分や環境によってでてくることが違います。だから、たまたま出た答えでしかないんです。でも、そのたまたまの答えを認めてしまったら、後から矛盾が出てくることもあります。

強い人なら「でも、男に二言はないぜ!」って考えるでしょうし、賢い人はサラッと軌道修正するでしょう。でもメンタルが弱い人は、「あ~私が出した答え間違ってるんだ。だから私はダメなんだ」って逆効果。

そんな人が私の周りに何人かいるんですよね。

じゃぁ、何がいいの?って聞かれると、「正解なんかないよ!」としか言えないですけど、「自分を認めて」的なことを全員に強要していい気分になってるのはちょいと疑問。それがNICE!な人もいるけど、そうじゃない人もいるんだもん。

自分を認めよう!は今のブームに過ぎないんだよ!!

 

最後に私は後悔しない人生を信条にしています。そして本当に後悔しない。

そのコツはただ一つ。ただ後ろを振り向かないこと。

「なんか、この道、違う??」って思っても、「ど~せ戻れないから振り返らない」と本気で思ってます。だからイマイチ成長がないのですが、楽に生きていけてるのは事実。そんな人もいるのです(笑