思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴18年。インタビュー人数1000人オーバー。48歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

面倒なので、ゆがんだ自分的AI論をビジネスの場で語るのはやめてほしい

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最近、AIの話がよく出るんだけど、多くの人は勝手なイメージでAI像を作っている。例えば、「ニュースでやってた」「誰かが言ってた」レベルの情報源で。その結果、分かった風な会話をしてくるんだけど、けっこうズレててめんどくさい。

 

自分的AI論に賛同を求められて困惑する私

私は最近、IT系の取材が増えていて、いろいろな話を聞く。クライアントのひとつは、AIを使ったシステムを提供している会社なので、必然的に知識はついてくる。でも、それを積極的に話そうとは思わない(というか、横文字オンパレードの会話は疲れるお年頃)んだけど、仕事の話になると、欠かせないキーワードになってるのも事実。

とはいえ、内容は大したことなくて、「それって、数年後にはAI化されますよね~」みたいなレベルなんだけど。

 

でも、AIと聞いた途端にスイッチが入って、急に「自分的AI論」を語りだす人が多い。それを見て、「やっちまった~」と思うんだけど、大抵は手遅れなんだよね。

なぜ「やっちまった」なのかと言えば、そうゆう人の話の多くは「単なる機械化」であって、AIの特性は無視してるし、むしろ、AIを活用すべき点は、「人間がやるべき」と主張するんだよねぇ。

なぜだ…

人としての存在を守りたいという防御本能か?

 

でもまぁ、それはいい。私だって詳しくないこと、知らないことの方が多いし、AIだってさわりしか知らない。百歩譲って、語るのはいいの。

でも、問題は、「私は~って思うんですよ。そうでしょ!」って全力で賛同を求めること。そういわれると、「いや、そうではなくて…」と言うしかない。だって、過去にめんどくさくて「そうですよね~」って言ったことが、「原田さんもそう言ってた」的な話になっててビックリしたことがあるし…。

 

AIは莫大な知識を持ち、客観的は判断をするのが得意

最近は、医療系の話で、こんなのがあった。

「症状を聞いて、その人にあった薬を処方するのは人にしかできないこと」と言い切る案件。

「漢方は、症状に合った薬を処方する」という会話だったんだけど、これこそ機械化できるし、AIを導入すればより確実な処方が可能になるんだよね。

これを話した人は、「症状を聞き出すのは人にしかできない。そのうえで、最適な薬を考えるのも人にしかできない。ゆえに漢方の世界は人がやるべきであり、AIなんかにできるはずない(と願っている)」という前提があるんだと思われる。

 

でも、症状を聞き出すのは、チェックリストを使えばいい話。微妙な回答もくみ取れるように、「Yes」か「No」で答えるのではなく、「なんとなくYes」「ちょっとNo」みたいな答えも入れておけばいい。

いや、IBM Watsonとか使えば、「最近体がだるくてやる気もなくて…」って話すだけでOK。話し言葉を理解してくれる。

しかも、「次に聞くべき質問はコレ」というのはAIが得意とするところ(学習させんといかんけど、説明がめんどいのでそこは省略)。しかも、次の質問を決めるのは「薬剤師の勘や経験」ではなく、データに基づいたものだから正確。

経験はちょっと面倒な部分があって、「思い込み」が入ってくるので、実は客観性に欠けることが多い。言い方を変えれば、誘導尋問みたいになってしまうことが多んだよねぇ。

しかも、人が覚えられる知識ってかなり少ないというのも厄介。AIであれば、漢方薬の辞書をまるっと覚えて回答を出す。ここは、AIと張り合ってもしょうがない部分なんだよ。

 

特殊なガンも冷静に判断できるAI

実際、西洋医学では、このAIの特性を活かそうとしてる。西洋医学の例になるけど、ガン治療の分野では、特に動きが盛ん。なぜなら、世界中の論文や治療データを覚えさせることができるし、そこから最適な回答を導き出すことができるから。

ガンって、一般的なもの以外に特殊なものも多いんだけど、データが少ない上に、発生率が低いガンに出会える医者は少ない。そのために、例外的なガンについては正しい診断ができず、最適な医療を提供できないんだよね。そこで、AIを使って正しい診断をしたり、それに最適な治療を見つけ出そうという動きが必要になってくる。

 

「がん治療にAI活用」ってニュースを見ると、医者の代わりにロボットがレーザーか何かで診断をして、手術台に寝かされたら自動車工場のアームみたいなのでお腹を開くのをイメージする人がいるんだけど、んなわけない!

 

AIは人をサポートするものというのが正解

話を戻すけど、こうゆう話をすると、「じゃぁ、漢方の薬剤師なんていらないじゃん!」ってなんだかムキになるケースが多いんだけど、そこは違うんだよ。

もう一回言う。

そこは、違うんだよ!!

AIがやるのは、膨大なデータを参照して、「最適な回答を導いてくる」のであって、それを「実際に採用するかどうかを決定するのは、あくまでも人」。さらに、導き出した答えを患者に分かりやすく説明するのも人。ただし、その説明を最適に行うためのカンペはAIがやってくれる。

 

AI化って、「なんでもかんでも自動化して、人の仕事を奪ってしまう」ってところにばっかり目が生きがちだけど、あくまでも「効率化」をするのであって、「無人化」するものではない(結果的に、無人化できることもあるけど)。

例えば、漢方の例で言うなら、人の経験と知識に頼っている限り、ベテラン薬剤師にしか最適な薬剤の選択ができないことになってしまう。でも、AIを導入してベテラン薬剤師の経験と思考を代行させられれば、新人薬剤師でも、的確な処方ができるわけ。しかも、カンペが出てくれば、説明も問題ない。

もちろん、AIが今後進化して、「人なんかいらないよ」って映画のような世界になってしまう可能性もゼロではないんだけど、現在のところ、「AIはマンパワーを最大化するための最強のツール」でしかないわけ。

 

「AIに人が排除される」って考えは、映画の世界。

(未来のことは分からないけど)とりあえず、妄想をまじめな話に持ち込むのはやめて~。

暑くなかった夏…じゃなかった夏への恨み節

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今年の東日本は、どうしちゃっちゃのよ!ってくらいに暑くなかった。基本雨だったし、最高気温23度の日(東京)なんかもあって、夏が苦手な私も「へっちゃらへ~」って甘く見てたら、今週になって、夏が戻ってきちゃいました。

 

夏だから暑くて当たり前なんだけど

記憶が正しければ、今年の梅雨は雨が少なく、

「どう考えても、梅雨明けてるっしょ!」

ってなが~~~く思ってからの梅雨明け宣言。

8月初旬はまぁ、そこそこの暑さで、2週目から暑かった!

「夏きちゃったよ」

とテンション下がった中で、8月9日の最高気温37度!!

地獄ですよ。マジで。

 

ところがどっこい、翌日の10日から急激に曇りが多くなり(9日までも雨は降ってたけど、日も照ってた)、最高金28度とか、さらに25度とか…

そしてついに、16日には23度を記録し、もはや夏日ですらないことになり、普通に長袖を着ている人がいるようになり、体はすっかり「夏終わったね~♡」モードに突入。

気分もすっかり秋になり、

ダンナと「もっうちょっと涼しくなったら、高尾さんとか行きたいね」と話し、

「あら!秋になったから、桃がでてきたわ~」なんてと狂ったつぶやきをしていた。

 

が、お盆が空け、「休み明けって、仕事やりたくないわぁ」というタイミングから、まさかの夏本番!

気温が35度近いとか、秋モードの身体にはキッツイ、キッツイ。

 

かといって、今さら海モードな気分でもなく、も~どうしろって話?

 

仕事やりたくない。

でも、暑くて寝れない。

何とかしてくれ~!

 

と、こんな無意味なブログを書いているのにはわけがありまして、

今年から自分の仕事部屋を作ったのですが、そこにクーラーがない!

 

本当は付けるつもりだったんだけど、7月のクーラー設置業者の繁忙期と私の繁忙期が重なって取り付け損ね、気づいたら涼しくなってて、

「来年でいいや~」って思ってしまったわけです。

そして、今さら取り付けるの腹立つ!!!

 

は~、いやだいやだ。

秋が恋しいよぉ~

 

ディレクターに「取材で業界用語とか使わないのは変」と言われたので、ここで反論しておきます!

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最近、取材案件が増えています。私は、取材では専門用語、業界用語を徹底して使いません。そして先日、それを「変だ」と言われました。というより、「お前、知らないんだろ」的言われようだったので、この場を借りて、「それは、私の取材テクなんだよ!」と主張させていただきます( ゚Д゚)

 

急に取材に口を挟んできたディレクター

ことの発端は、あるIT企業の取材。数回会ったことがある程度のディレクターが同行となりました。ただし、その会社からは継続的にお仕事をいただいており、私の納品物はいくつも見ていると言ってました。

取材テーマはここでは書きませんが、「時代の最先端」とか「次世代」とかのキーワードがやたらと出てくるような内容です。そこそこ難しい…

取材時間は1時間でしたが、そのディレクターは後半になってバンバン口を挟むようになってきます。挟むというか、私が言葉を発する上にかぶせてくるのでやりにくさハンパなし。

でも、私も大人なので、「あははは…」と場を和ませつつ取材を終わらせました。そして、その後、「記事の方向性を確認」という名のお茶タイムでの話です。

 

 取材後のカフェで、ひとりヒートアップ!

「原田さんて、この業界のこととか結構知らない感じっすか?」

といきなり、とんでもない言葉を浴びせかけてくる30代男子。しかも、けっこうな語調! 予想外の先制攻撃に、かなりひるんだ私は、「え?あ・・もごもご」となってしまった。

これを「攻撃が効いてる」と思った30代男子は、さらに言葉をスピードアップ&ボリュームアップし、

「取材で業界用語とか使わないのが変。というか、先方に失礼!」

 

ん~。君は若い。

ゆえに、感情のコントロールがまだへたくそなのかもしれない。

でも、静か目カフェで、アラフィフのおばちゃんに向かって、その声のボリュームと語調は、結構カッコ悪いぞ。ってか、おばちゃんは静かにコーヒーを飲みたい(*´Д`)

最初はそんな風に考えながら、ふんふんと聞いていたのですが、ついにこんな言葉が。

「原田さん、結局IT業界のことわかってないし、この業界で誰もが使う言葉を知らないんでしょ」

若者よ。それは事実だ。でも、夏の暑さに気力と体力を奪われていない私だったら、さすがに激しく反論するくらい失礼な言い方だよ。

 

新しい言葉は意味があいまい。しかも、それに気づいていない

この若者が言うように、私は取材ではやむを得ない場合を除き、本当に専門用語を使いません。それは、本当に言葉を知らないというのも事実です。が、その真意は別にあります。

IT業界は特に、技術開発とともに、新しい単語がバカスカに誕生します。でも、新しい言葉ゆえに、万人が正しく理解しているとは限りません。使ってる方も、聞く方も。

 

分かりやすく、身近な例を上げましょう(IT用語ではありませんが)。

例えば、ニュースでも耳にするようになった「インバウンド」。「訪日外国人旅行」という意味と「企業側から働きかけるのではなく、顧客からの問い合わせを受ける」という意味があります。

ゆえに、「インバウンドマーケティング」というと、「外国人旅行者を集めたい」のか、「顧客から問い合わせが来るようにしたい」のか分からず、そこを誤解してしまうと、とんでもないことが起こります。

もうひとつ。首相も大好きな「アジェンダ」という言葉。最近、「それについてはアジェンダを提出します」なんて言われることもあります。アジェンダとは、「計画とか予定表」程度のこともあれば、「協議事項」まで含めることもあります。

そのため、打合せで「アジェンダを提出します」と言われても、単なる計画表が1枚ピラッとでてくるのか、協議内容までしっかり決まった資料がでてくるのかはわかりません。

ところが、多くの人は、自己解釈が正しいと思っているのでわかったつもりになってしまいます。そして、後日、「なんじゃこりゃ~」になるわけです。

 

分かったつもりほど危険なものはない

そしてもう一つ。

こちらが専門用語を使うと、相手は当然のように専門用語のオンパレードになります。

ライターの仕事は、ターゲットに内容を理解してもらうことが最低限の仕事です。「カタカナばっかりで何が書いてあるのか分からない」では話にならないので、読者ターゲットにあったレベルの言葉を使って原稿を書きます。

ここで、専門用語使いまくりの取材をした場合、ライターが「和訳」して執筆するわけですが、上記のような独自解釈の翻訳をしてしまうことで、正しい原稿が書けなくなってしまいます。

残念ながら、この若きディレクターは、典型的な誤訳タイプなわけです。

「専門用語を使わないと先方に失礼」と言っていましたが、後日、「アジェンダってこの程度?」という展開になる方が失礼さが高いわけで、そこは中学生でもわかる平易な言葉でやり取りをしておけば誤解は生まれにくくなります。

 

 

そもそも、何度も仕事をしている私に指名を出した時点で、どれくらいの知識量かは分かるはず。本当に何も知らないなら、これまで書いてきた原稿もハチャメチャなはずで、そんなライターに発注を出すか!って話。私がバカなら、お前の会社はもっとバカってことになるんだけど、そこまで考えられないよねぇ(笑

生産性の話をすると、「俺はがんばってる!」ってムキになる人にこそ読んでほしい、日本の生産性が低い理由。

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こんにちは!

今日は、ジムをさぼってしまいました。ちなみに今日が2回目。脱落、早っ!!

 

最近、IT関連の仕事がドドドッと増えてまして、いろいろな展示会に取材に行っております。そこで感じるのは、生産性を上げないと太刀打ちできないなってことなんですが、この話をすると、「俺はがんばってるで!」「日本人はそんなに無能じゃない!」と、やたらとムキになってくる人がいて、ハッキリ言ってめんどくさい。

ということで、今後、そんなことを言って来る人がいたら、「この記事を読んで!」というための記事を書いておこうと思います。

 

優秀で責任感が強いから、何とかなってしまう日本国

「日本人の生産性は低い」と言われることがよくありますが、これって、決して「日本人は世界の人より劣ってる!」という意味ではございません。

いや、むしろ、やたらとがんばれて、責任感が強く、周りに迷惑をかけたくない日本人は、めっちゃすばらしい民族なのは間違いないんです。

ただですね、やたらとがんばれちゃうがゆえに、いろいろな新しいものを導入しなくてもやっていけてしまう現実があるのです。

 

例えば、交通費の清算。

一昔前は、「旅費交通請求書」みたいな伝票に、どこからどこまで、何線使って、さらにバスにのって、どこそこまで行って、金額がいくらで…って手書きしてました。それを電卓で計算して合計を出して、上司のハンコをもらいに行って(時には、事務職のお局様のご機嫌を取りつつ)、再び電卓で計算。

次に、経理部にもっていくと、今度は経理の人がまた電卓叩いて計算して、経理部のお偉い方のハンコをもらったら、その用紙が現金係の手元に渡り、キッチリとした金額を封筒に入れて、各部署に配られる感じでした。

今はいくつかのステップは省略されてると思いますが、まだまだいろんなステップが残ってますよね。

 

この方法、最新の技術を使うと、この日は「〇〇社と打合せ」とスケジュールに入れると交通費は自動計算され、清算日になると、自動で口座に振り込まれるようになっています。書類、なし!

 

社外取引も、ボタンひとつでOK

社外編もあります。

スーパーが販売用ビールを仕入るとします。昔なら、スーパーで発注書に数字を書いてFAX送信。これを卸業者が確認して伝票を書き、ビール会社にFAX。ビール会社はそれを確認して自社用と配送業者用の伝票を起こす(さすがにここは機械化?)。

月末になると、スーパーも卸業者もビール会社も配送業者も、それぞれが伝票をひっくり返して計算して、ミスがないかを確認して、それぞれに請求を立てます。

これが今、最新の方法を使うと、スーパーがパソコンで発注ボタンを押した時点で、配送業者まで、一気にデータが飛びます。月末は、ボタンをピッと押すだけで、自動で請求書が飛んでいきます。

 

もちろん、間に確認作業はありますが、紙に書いてるわけじゃないのでミスも起こりにくい。日々のチェックができていれば、月末の請求書はミスがないのが前提となります。

 

成功には、機械化以外の道がない海外

さて、ここからですが…

日本人は、とってもがんばるし、個々の能力も高いので、こんな機械化がなくてもなんとかやっていけます。月末になったら、必死に電卓をたたくし、計算が合わなければ、泣きながらでも再計算します。

 

ところが、海外の人は、「電卓叩いたら、毎回答えが違うけど、まぁいいか!」「何か、すんごい請求額がでてきたけど、気にしなくていいよね?」という感覚があります(極端な例ですけど)。

もしくは、「え?俺が計算すんの?」みたいな人が多くて、とてもじゃないけど、やらされへんゎ!という状況だったりします。

 

こうなると、ビジネスをやっていくには、機械化をしていくしかなくなるわけです。そして、どんどん新しい技術を入れていく。多少高くても、それを使わないととんでもないことになるから、投資する。

 

そして気づいたら、日本人より高い生産性になっている…。

そりゃそうですよ。機械化すれば、計算なんてする必要ないですから。

 

だからね、日本が生産性が低いのは、日本人が優秀だからなわけ。

 

そして、もうひとつ言えるのは、これだけ優秀な日本人が海外と同じように機械化をしたら、さらに生産性が上がるか、もっと少ない労働時間でもなんとかなるってこと。

日本の生産性の向上は、あんたの無駄口が多いとか、タバコ休憩が1分長いとか、そうゆう小さいレベルの話じゃないのよ。

分かった?

ライターを17年やってますが、文章力がありません。でも、仕事はたくさん来ます。

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こんにちは! 原田園子です。

私は17年もライターとして活動してますが、実はライティング力がまったく足りてません。でも、そこじゃないんだよ!という話です。

 

私には、すばらしい文章を書く能力がなかった

冒頭にも書きましたが、私はライターなのですが、ライティングが下手っぴです。そもそも、「2000年でキリがいいから新しいこと始めたい!」と無計画に会社を辞め、「自宅でもできる仕事って何?」という発想で始めたライターなので、スタートから適当なわけです。しかも、学生時代は読書感想文すらちゃんと書けないレベルだったので、基本がなってません。素振りすらせずに打席に立ったようなもんです。

それでも、「すばらしい文章」を書くことに執着したこともありました。が、結果から言えば、全然ダメでした。地頭があまりよろしくないんですよ、私。今でもブラインドタッチもできないし(笑

で、ある日突然、私は目覚めるのです。「もう、文章力いらないよね?」

それはある意味、開き直りともいえる状態。ライターでありながら文章力を捨てるという大胆な決断に、周りの人は大爆笑しましたが、結果、お仕事をたくさんいただけるようになり、単価もUPしています。

 

文章力があるから仕事が来るわけではない

確かに世間を見渡せば、すばらしい文章を書く人がたくさんいます。読んでいてうっとりするような文章もあれば、とてつもないパンチ力に圧倒されるものもあります。

その中には、フリーのライターとして活動している人もいるのですが・・・。売れているとは言えない人も多くいます。

「原田さんと私の文章を比較して、劣っている点がひとつでもあったら言ってください!」

と、編集者にかみついた人もいるそうです。あ~、怖い、怖い!!

 

ライティングは手段に過ぎない。大切なことは他にある

さて、私は文章力を磨かなくなった一方で、必死に磨いたものがあります。それは、経験と理解力です。

私たちライターに依頼される仕事は、確かにライティングです。でも、もっと根本を見れば、ライティングは「何かを伝えたい」という思いをカタチにするのが仕事。ライティングは手段にすぎません。

誰かの伝えたい思いを文章にするには、まず、その人が「何を伝えたいのか、なぜ伝えたいのか」を正しくくみ取る必要があるわけで、そこができなければ、どんなにステキな文章を書くことができても、クライアントを満足させることはできません。

優秀なのに仕事がこないライターさんは、そこが分かってない人が多いのだと思っています。

 

でも、言いなりになるのは違う

じゃぁ、クライアントが望んでいることを、なんでも「ハイハイ」と聞いていればいいのか?というと、それも間違いです。ここがややこしいところ。

私が生きている世界は、あくまでもビジネスです。そこには、費用対効果など、何らかの結果が求められます。

クライアントが「こうしてほしい」「ああしたい」という先には、「こんな結果を出すために、こうしてほしい」という思いが詰まっているはず。そこを理解せずに、言われるがままにクライアントの望む文章を書くのは、2人でマスターベーションをしているようなものです。

なので私は、ライティングの依頼が来たにも関わらず、「そこは文章では伝わらないので、動画にしましょう」とか、「文章なんてどうでもいいので、イラストメインにしましょう」と言うこともあります。

「それじゃ、原田さんの仕事なくなっちゃうじゃないですか」と心配してくれるクライアントさんもいますが、そこで伝わらない文章を納品しても、一回きりで縁が切れてしまうので結果は同じ。それなら、例え仕事にならなくても、満足してもらえる結果を出すことで次回の仕事につながればいいと考えるようにしています。

そして実際、仕事の依頼は増えています。

文章力を捨てたライターもどうかと思いますが、そんなライターに依頼するクライアントもどうなんでしょう。結局、文章力はいらないってことですね(笑

どう考えても、酵素ドリンクと酵素サプリに痩せや健康作り効き目はないとしか思えないんですけど?

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 酵素ドリンクと酵素サプリに関する記事の依頼が来ました。

前からうさん臭さしか感じてなかった酵素系健康食品。実は以前にも調べたことがあるものの、どうしてもエビデンスが見つけられない状態に陥ってました。

とはいえ時間がたっているので、何かある?といろいろ調べたわけですが、やっぱりかわってないじゃん!結局、意味なしってこと?と思ったお話など…

 

まずは、酵素って何?ってところから

私たちの身体の中には酵素がたくさんあり、生命維持やら健康作り、美容に欠かせない存在です。生きていくには欠かせないわけですね。

その酵素は、大きく分けて2種類あって、体の中で作るものと体外から摂取するものがあります(ややこしくなるので、代謝酵素と消化酵素の話はカット)。

さて、体内酵素は今どきの食生活やストレスフルな生活、加齢によって減少していきます。と、ここまでは酵素メーカーも書いていることで、異論をはさむ余地はありません。まさに、その通りです!

 

ひとつの酵素の役割はかなり限定的

さて、ここからは、酵素メーカーが書かない内容です。

ひとつの酵素は、基本的にひとつの役割しか果たせません。それは、「消化」とかいうでっかいくくりではなく、ひとつの酵素はひとつの栄養素を消化する(しかも一歩進めるだけ)の役割しかもたないんです。

例えば、唾液に含まれる「アミラーゼ」は、ご飯やパンに含まれる「でんぷん」を二糖といわれる「マルトース(麦芽糖)」に変えることしかできません(本当はもうちょっと複雑だけど)。

酵素は、こんな限定的な仕事しかできないので、体内に数千~数万種類あるといわれています。しかも、酵素が働くには「補酵素」が必要だったりするので、さらに複雑!

何をするにもいろんな要素を組み合わせながら、壮大なことを体内でやってのけてます。

 

失った酵素の代わりを果たせるの?

さて、酵素サプリは「酵素数200種類」などと、その多さを最大の売りにしているものがあります。中には、商品名に数字を付けちゃってるものもあります(数字があっても、原料数だったりするので混乱もしますが…)

私が見た中では、酵素数563種というのが一番多いかと思います。

500を超えるなんて、確かに他社製品に比べると多いのですが、体内に酵素が数万あることを考えると大騒ぎするほどの数字ではありません。しかも、その作用が、加齢などで失っているといわれる酵素の働きを補うような働きをする確率なんて、か~なり低いはず。

そもそも、食品から摂取できるのは「食物酵素」で、加齢なんかで減ってるのは「体内酵素」なわけですから、違うもんじゃん!!って話です。

もうひとつ言えば、食物酵素は胃に入ったら胃酸の影響で死滅しちゃうんだよね~なんて、根本的なお話もあります。

 

メーカーの言い分はうやむや

この部分、酵素メーカーは「減ってしまった酵素を食品から補う必要がある」と盛んに書いているだけで、「何チャラという酵素が減少し、それを何チャラという酵素が補います」なんて具体的なことは一切書いてない。

いやね、商品を売るのに、こまかい酵素の名前なんて書かなくてもいいんですよ。ややこしい話だし。でもね、何らかのエビデンスやら、どこかの研究所と共同で分析したところ…みたいな論文があってもいいはずだと思うんです。

でも現実には、ひとつもないわけですよ、これが!!

じゃぁ、何を信じろと?って話です。

 

サプリはどうなってるのか?

「健康食品なんて、そんなもんじゃないの?」とサプリ信者の反論をくらいそうなので、他のサプリの話を書いておきます。

例えば「ビタミンC」。

ビタミンCサプリのボトルには限られた情報(記載が認められた情報)しか書いていませんが、病気治療に積極的に使っているところがたくさんあります。

中には、うそでしょ?というくらい、ビタミンCをジャバジャバに点滴で入れまくってガンを克服したと言い張ってるものもあり、具体的な治療法もあります(アメリカの治療法ですが、日本語で本も出ています)。

「だからビタミンCがいい!」と主張するかどうかは別の問題なのですが、少なくともエビデンスや臨床結果が発表されているので、納得できる答えを自分で導き出すことができます。

でも、酵素サプリにはない!

ただ、やみくもに酵素を摂取すれば、痩せられるだの健康になれるだの、肌がきれいになれるだのと暗示にかけられてる状態。そんなの、私の一番嫌いなパターン!!

だから私は酵素サプリは飲まないわけです。

酵素サプリっていいっすよ」と、やたら勧めてくる人。お願いだから、納得できる根拠を示してちょうだい。

 

ちなみに…

食物酵素は、新鮮な野菜や肉に存在していまして、例えばレタスを丸ごと一個買ってきてちぎってすぐに食べれば、良質な酵素を摂取できるといわれています。りんごもみかんも同じ。肉にもしっかり入ってます。

って、これをいうと酵素信者は「でもそれって所詮、酵素1つでしょ」とバカにしてくる。人にたくさんの酵素があるように、ひとつの食品にも複数の酵素があると思うんだけど、この部分も今ひとつ解明されてないのよね(私の知る限り)。

ってことで、酵素の化学的なしくみなんてわかんなくてもいいから、せめて明確な臨床結果だけでも示してちょーだいよ。誰か~!

インタビュアースキルを磨いたら、なんか、めんどくさいことになってきた

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おはようございます。昨日食べそこなったローストビーフが夢に出てきそうな原田です。食べたかった…

ライターの仕事の中には、「インタビュアー」も含まれている(と思ってる)のですが、一昨年あたりから動画のインタビューをすることも増え、必死に技術を磨いてきたら、なんかめっちゃめんどくさいことになってます。

 

動画インタビュアーに必要なのは言葉を発さないこと

ちなみに私、インタビューをした人の数は1000人以上います。でも動画については、20人位。まだまだ初心者なので、必死にスキルを磨いています。

文字に起こすためのインタビューと動画のインタビューの違いは、タイミング。

動画は、相手が話しているうえに言葉をかぶせるのはNG。なので私は、質問なんかの投げかけをした後は、できるだけ声を発しません。

でも、黙ってる人に話すのって難しい。しかも、カメラが回ってるのって、緊張感を増すしね。

日本語の「あいづち」は合いの手みたいなものだから、ポンポン声をかけた方が、相手はノリノリになれるわけです。そして、いい言葉がニュルッと出てくる。

でも、動画撮影では、あいづちもNO。

もちろん、体を動かすわけにもいかないので(影や音が入る)、顔の表情とうなづきだけで、あいずちを打ってるかのような雰囲気をつくるわけです。

 

見つめられすぎて、ご飯が食べられない

さてここからが本題。

この無音あいづちスキルは、物理的距離が空いているときや、大人数の中にいるときでも発動できてしまうという最強の特徴があります。いや、発動する気なんかないし、発動してるつもりもない。

でもきっと、話を聞くときには、自然にもれ出てしまっているらしい。

なぜなら・・・

発言してる人が、やたら・・・というか、ずっと・・・私を見て話をする。

先日も10人位の集まりで、とある社長さんを囲んだとき、やたら私を見て話し続ける。私は肝っ玉母ちゃん感あふれる見た目なので、ちょっと気になってた・・・ということは、100万パーセントありません。でも、私に向かって話をする。

その会終了後、社長が帰った後に、「ずっと原田さん見て話してましたよね。なんかあったんですか?」と全員に言われたほど。

私は興味のない話を聞きたくないし、お付き合いの席では、できれば話を聞いてるふりをしながら、実は目の前の料理を堪能したい。

でも、ガッツリ目が合っている中で、こっちから目を離すのはNGっぽい雰囲気で、私は食事もせずにひとり見つめあって、聞いてるフリをする羽目に。

2時間、地獄だった。

言っとくけど、私は人の話を聞くのはそんなに好きじゃないし、ホントはしゃべる側になりたい。話を聞きつづけるのは結構ストレス。だから、やめて!!

実は、他の集まりでも、最近同じようなことが繰り返されていて、かなりめんどくさいのよねぇ。

なんとかしないと、おいちぃご飯が食べれない。

ローストビーフ、食べそこなったぁ~泣