思秋期ライターの備忘録

気付けばフリーランス歴16年。インタビュー人数1000人オーバー。46歳の不健康女、原田園子が好きなことだけを勝手に書くBlog

看板をしょって仕事をする大企業サラリーマンから、看板を取ったら何も残らない

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私の周りのサラリーマンに、転職活動をしている人が数人います。背景はいろいろあるようですが、みんなに共通しているのは、現実の難しさ。みな、四苦八苦しているようです。

一方私は、大変ありがたいことに、「広報担当者として会社に来ませんか?」と声をかけてくださることがあります。提示される金額は、サラリーマンとしては勝ち組となるもの。この違いはなんなのかを考えてみたいと思います。

 

それは決して、実力の差ではない

「個人の能力の違いだよ」

そんなありがた~い言葉を放ってくださる方もいるのですが、冷静&客観的に考えて、私にそんな魅力はありません。

自分でいうのもなんですが、口が立つのと無謀なチャレンジを繰り返せる精神的なタフさはありますが、記憶力が恐ろしいほどないために、他の人より劣るところが多くあります。

しかも私は、「バリキャリ」の対極にいるような風貌。47歳のババァな上に激しくデブ。間違いなく割烹着が似合うキャラです。

 

それでも声をかけてもらえるのは、看板の重要性を知りながら、17年もの間、看板なしでやってきた部分が評価されているのではないかと思っています。

 

実力だけでやってきたフリーランスは魅力的

私に声をかけてくださる企業には共通点があります。

それは創業からの年数が浅く、まだ無名の企業であること。でも、飛躍するために全力を注いでいることです。

ある求職者は、「無名の企業に一流企業以上の年収を提示されても危うさしか感じない」と言い放ったのですが、そこは大きな勘違い。「これから成長するために必要な人材」と評価されれば、先行投資と考え、給料を出そうと考える企業も少なくありません。それを「危うい」と一刀両断してしまう発想が大企業病です。

私が過去に勤めていた企業でも、管理職として外部から招集された人材には、プロパーとして同じ役職についている人より高い給料が支払われていました。

 無名企業は、これから飛躍する可能性はあっても、今は無名。つまり社名を言っただけで、「ははー」と皆がひれ伏す確固たる看板はなく、「看板を作るために勤めてくれる人」を求めています。

そこで重要になるのが、「看板がなくても立ち回ってこれた実績」。フリーランスに会社の看板はありません。実力(ここには口のうまさも含まれます・笑)だけで生きてきたことになります。これが無名企業がフリーランスを雇い入れたい理由なのではないでしょうか。

もちろん、それなりの実績やスキルは不可欠ですが。

 

大企業の論理は、企業に混乱をもたらす

ある転職サラリーマンにこの話をしたとき、「俺も広報できると思うよ」と軽く言ってきました。50歳を超えた彼は、社内でいろいろな業務を担当し、おそらく広報もできるでしょう。

でも、企業が求めるのは、確かな「知識」と「達成力」です。広報経験者が求められるのは、必要な知識を有し、多少の達成経験もあると思われるからです。「感覚的にできそう」と「実際にできる」の間には距離があります。未経験者がこれを埋めるには、時間や労力、失敗を繰り返すことが必要になりますが、企業にはそれを抱える余裕はありません。

しかも、これからの企業は看板がありませんので、看板をちらつかせれば何とかなる大企業の感覚を持ち込まれても社内は混乱するだけです。

そこで注目されるのが脱サラフリーランサーの私のような存在。看板なしでも働けて、看板ができた後もしっかりと立ち回ってくれそうな“感じ”の人。しかも、年齢がそこそこ高くなってきたこともいいのかもしれません。

年下の上司が外部からポンッとやってきたのを「実力主義だから」と割り切って受け入れられない人も多いもの。そんな時、年上というのは「しょうがない」という武器を持たせてくれます。

 

自由を捨てる勇気がないダメな私・・・

とはいえ、私にそんなありがたいお声がかかるのは、あと数年でしょう。50歳を過ぎれば、急に閑古鳥。それはわかってます。

でも、私はきっとどこの企業にも「入社」はしないと思います。毎朝同じ会社に行く生活は、私には高すぎるハードル。しかも、あれこれつまみ食いをするように、いろんな分野に関わるのが楽しいのに、それが1企業に縛られるなんて、恐怖すら感じます。

目が飛び出るほどの金額の提示を受けながら、それを断ってしまうアホさも自分らしい。そう割り切って、フリーランス生活をがんまります( ;∀;)

ライター「仕事がない!」。クライアント「ライターがいない!」の本当の意味とは?

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ライターと名乗る人が増えてます。私が「ライター」という名刺を作ったころ、それは専門職だったのですが、今では世の中にゴロゴロ。

でも一方で、クライアントはライター不足に頭を痛めています。その理由は?

 

自称ライターが多くてビビった

ネットを検索すると、「ライター」と名乗る人が多くてビビります。しかも、「稼げない」だの、「単価が安い」だのと文句をいい、「ライターで食っていけない」と勝手に結論付けている人も多い!

ついでに言えば、「こうやれば稼げる」って書いている人の記事を読んでも、中身がペラッペラで内容がないよ~って感じのも多いです。やれやれ。

この背景には、クラウドソーシングの台頭があり、「初心者OK!だから、はした金で仕事しろよ!」ってクライアントが増えたのが原因のひとつでしょう。私のところにも、クラウドソーシング経由でスカウトがじゃんじゃん来ます。

「プロ限定!1000文字500円」

暇があるときはメッセージをお返ししています。

「プロをなめんなよ!0が2つ足りないんだよ!!」って(笑)

 

レベルの高いライターは万年不足している

その一方で、私がお仕事を受けているクライアントさんは、ライターが足りなくて頭を痛めています。

実際、私も一緒にライティングをしてくれるライターを探していますが、なかなか見つかりません。そのため、仕事を断ることが増えてきて、何とかならないものかと思っています。

実はこの状態、昔っから変わっていないんです。

その理由は何でしょう?

答えは簡単。自称ライター多くは、「とりあえず稼げる」レベルで止まってるんです。

世の中には「誰でも書ける記事」を求めるクライアントがいる一方で、専門的な記事が書けるライターを求めるクライアントもいます。特に今は、コンテンツマーケティングの時代なので、質の高い情報をどれだけ発信できるか?に企業の存亡をかけるところも増えています。特に、Welq問題のころから、下手な鉄砲も数うちゃ当たる的な戦法は通用しなくなり、質を重視する動きが顕著になっています。

こうなると、レベルの低いライターの仕事は減ってきます。求められるのは、専門知識を持っているとか、魅力的な文章が書けるライター。

つまり、気軽にライティングして小遣いを稼ごう・・・というレベルから脱することができない人は、仕事をやる機会に恵まれませんし、たまたまチャンスが来ても、クライアントを失望させ、次につながることはありません。

 

執筆に5時間かかる記事のギャラは2~5万

この話をすると、「それなら気軽に書ける記事を量産した方がいい」という人が必ず出てくるのですが、「だったら、ライターで食べていきたいって2度というなよ!」と思います。

この考えのベースには、「苦労して何時間もかけて記事を1本書くのと、その時間でたくさんの記事を書くのを比較すれば同じ稼ぎになる」という理論があるのでしょう。でも実際は、

「ギャラ500円の記事を5時間で10本書けば5000円」ですが、

「執筆に5時間かかる記事のギャラが5000円」ではありません。

私の場合、5時間かけて書く記事は2~5万円もらっています。

これが現実です!

 

ライターの世界では、努力は必ず実を結ぶ

もちろん、専門的な記事を書き、それに見合ったギャラをもらうには、それなりの苦労がともないます。時にはクライアントさんにあきれられたり、罵倒されたりもあるでしょう。

それでも辛抱強く努力すれば、必ず成果を収められるのがライターの世界です。

努力したくないという人はどうでもいいのですが、本気でライターで独り立ちしていきたいと思っている人は、ぜひ一度、血の涙を流してみてください。

500円ライターが知ることのできない世界に、足を踏み入れることができますから!

 

残業禁止に困ってる人。意外に少なくないと思うんだけど、そこんとこどうなの?

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「残業が月25時間までになった。究極の選択をしなきゃ!」

という話を聞いた。突っ込んで聞いてみると、やっぱりそうだよね・・・と思った。

働き方改革に積極的に取り組む会社が増え、残業は悪!!という考えが主流になってるけど、「本当は残業バリバリやりたい!」って人、少なくないと思うんだけど、そこんとこどうなの?

 

アホほど働かされると、感覚がマヒしてくる

私はむか~し、サラリーマンでした。バブルがはじけた直後に某業界大手の外食産業に勤めたので、残業100時間なんて当たり前。休日は社員3人で月1日。「お前、新入社員だし、一応女だから生理休暇やるよ」と言われ、まったく関係ない日に生理休暇とってましたwww

あまりに長時間働くと、だんだん感覚がマヒしてきて、退勤から出勤の間が12時間空くだけで、まるで休前日のような気分になり、「今日は酒を飲むぞ~!」とバイトを誘って飲みに行ってました。若かった・・・

毎日、サビ残もあったけど、都内一人暮らしをしながら遠距離だった彼との電話代が月10万になっても痛くもかゆくも感じないほど稼いでいた(とっとと別れて貯めとくべきだったと今は思う)。

そんな私ですが、「残業は悪!!」という風潮に抵抗はありません。でも、一方で「本当にそれで、みんな満足してるの?」とも思ってました。

そんな中、困ってる人発見!!

 

働き方改革の波がやってきた!

彼女は、中小企業(といっても結構デカい)会社に勤める35歳、総合職女子です。既婚、子なし、ダンナ働く気なしという背景です。

ダンナがダメ男なだけじゃん!と言われそうですが、実はそんな簡単な話ではなく、ウツで働けなくなってしまったという話。社内の人間関係がウツの原因だったので、会社は引き留めたらしいんですが、「所属してるのもイヤ」と泣くので無職になりました。

その夫婦は、マンションをダブルローンで購入し、それなりの金額を払ってます。今は彼女の給料だけで払っていて、生活費も彼女の負担。貯金は家を買う時の頭金にポーンと使ったので、ほぼなしという悲惨な状況です。

 そんな彼女の会社は、ある日告知ボードに張り出された人事部からの発令を見て驚きます。

「残業は全員、月25時間以下にすること(役員除く)」

いわゆる「働き方改革」の取り組みなのですが、半年後をめどに、完全実施ということで会社中がざわつきます。なぜなら、総合職の人の平均残業時間は月80時間(推定)。「どうすんの?」って話です。

ただ、この会社がまともなのは、ただ社員のがんばりに任せるわけではなく、会社にグループウェアや新しい管理システムを入れたり、ノートPCを新たに支給したりすることに積極的。それに伴って配置転換もしながら、各部からの業務効率化策提案を柔軟に受け入れたりするそうで、「ほんとに残業時間短縮は実現しそう」とのことでした。

 

残業できないなら、別れるしかない?!

ところが、彼女は困るわけです!

彼女の残業代は、若いOLの手取り分くらい(具体的な金額不明)あるらしく、「ダンナの稼ぎ+奥さんのパート代くらいもらってるから何とかなってんのに、それが一人分になるんじゃ、ヤバいよ!」とのこと。確かに・・・

ダンナはまだまだ不安定で、パートにも出れないレベル。さぁ、どうする?

ということで、彼女は「家を売るか、別れるかだな」とすでに選択肢を2つに絞っている様子。「家を売ったら、ダンナはさらに落ち込むから、今よりめんどくさいことになりそう」とのこと。

仮にダンナと別れた場合、生活を切り詰めれば、ダブルローンを一人で払ってもやっていけるらしい。だから、もう選択肢は「お別れ」の方に傾いちゃってます。

「ダンナがウツで退職することになった時でも、別れる選択肢なんて考えたこともなかった。けど、私がクビでもなく、転職でもなく、ただ残業減らせってだけで別れることになるとはね~」と冷静にいう彼女が切ない。

周りにも同じように困っている人は多いようで、「息子の医学部進学あきらめさせる」、「奥さんのパートの時間を倍に」、「中学受験をやめさせる」、「嫁に母ちゃんの介護させてる場合じゃない」、「転職を考える」など、とにかくみんな、“具体的に”ざわついてるみたいです。

 

もちろん、全社員が困っているわけではなく、喜んでいる人も多いのはもちろんです。でも、困っている人もたくさん。

会社としても、社員のためによかれと思ってやっている部分もあるわけで、まさかの自体ではないかと思います。

はてさて、この働き方改革の行方はどうなるのか?

そして、彼女たち夫婦のこの先はどうなるのか?

また、新たな情報を聞いたら、勝手にここに書いてみたいと思います。

一番ぶっ飛んだ私の友人が、東京に戻ってこれない理由に再びぶっ飛んだ

f:id:radaso:20170911033136j:plain私の周りには、世間一般からズレたというか、違う世界を平気で、かつ堂々と歩く人が多くいます。私も変わり者と言われますが、周りと比べると、「めちゃ、まともやん!」と言いたくなるほど。でも、みんな、いい仲間!!

今回は、中でもずば抜けて行動力があるぶっ飛び娘(といっても、すでに40歳)が、とんでもないことになっているので、紹介します(本人許可済み・笑)。

 

凄腕編集者の仕事の断りっぷりは半端ない

彼女は、凄腕の編集者として活躍していました。5年前まで。

編集者と言っても、営業を兼任しながら編集記事の契約をとってくるというのが仕事で、社内でも指折りの成績を上げていました(本人談)。何がすごいって、私が知っている中で、彼女ほどきっぱりと物事を断る人を見たことがない!

相手が上場企業だろうが、株主だろうが、十年来の広告主だろうが、「それは無理ですね、じゃ、そうゆうことで」と華麗に断って席を立つ。それは戦略でも何でもないんだけど、そのキッパリ感に惚れて、お断りした企業からご指名で契約が来ることもあるほどでした。彼女の口癖は、「世の中Mが多すぎる」

 

そんな彼女と出会ったのは、彼女が20代後半の頃。

聞いてもいないのに、「結婚に夢はない」と言い切っていたのは、私が子持ちっぽくないのにワーキングマザーだったことへの対抗心だったということを後日教えてくれました。

 

子どもが欲しい未婚女子が、ひとりで始めた妊活

そんな彼女が、30歳半ばを過ぎて、急に「子供が欲しい!」と言い出します。

ずっと彼氏を絶やさない…というか、かなり複数形な時期もある彼女だったので、「やっと本気の彼ができたのか」と思ったら、それは完全否定。

「結婚には夢がないのでする気はないって、何回も言ってるじゃないですか! ただ、年齢的に、今、子どもを宿さないとヤバいってだけです」

酔った勢いで面白いことを言いだしたもんだと思ったものの、翌週のうちに、全彼氏と別れ(一人は、軽いストーカーになった)、“ひとり妊活”をスタート。東大出身(だったかな?)の切れ者弁護士と、大手出版社のイケメン敏腕ディレクターに狙いを定め、ホテルに誘い、華麗なる中出しをさせていました。2人とも妻子あり。

当然、基礎体温をしっかりつけて排卵日をチェックして、その日に誘う念の入れよう。しかも、1日違いで2人とまぐわうのです。

「今日は大丈夫な日だから♡」という悪魔のささやきを疑いもしない2人の殿方は、“安心して”快楽に酔いし、わずか2カ月でご懐妊!!

当然、どっちが父親かは分かりません(爆

 

5年の期限付きで、実家に戻る

「どうすんの?」と聞く私に、彼女はこれまたキッパリ。

「育てますよ~。ひとりで。準備は万端!!」と幸せそうな笑顔を見せてくれました。その自信満々の笑顔は、どこから来るんだよ!!

結婚願望のない彼女は、子どもができてもなお、結婚への意欲はゼロ。「だから不倫でよかったし、子どもができたことも言うつもりもない」と言い残し、お腹が目立つ前にこれまたキッパリ仕事を辞め、実家に戻って行きました。

そこで彼女が言ったのは、「東京の方が働きやすいから、5年経ったら戻ってきます」という言葉。

ちなみに、長年すばらしい成績を上げていた彼女は、5年間は仕事をしなくても問題ないほどの蓄えがあり、経済的な問題はありません。

親には、「妊娠を彼に告げたら捨てられた。おろしたくない」と泣くふりをしたところ、「孫の顔を見るのはあきらめてた。おろすなんてこと考えないで、こっちで大事に育てればいい」と、彼女の予想通りの返事が来たそうです。

そして、5年…

父親がどっちかは分かったけど、東京に戻れないわぁ」

と予想外の連絡がありました。

 

東京に戻れない、まさかの理由とは?

 

その理由はなんと!

息子の顔が、あまりに父親の顔にそっくりで、一目見れば父親が誰かわかるレベルなんですって! 瓜二つを通り越して、同一人物といってもいいくらい!

現に、父親がどっちか聞いてなかった私でしたが、息子の写真を見て、すぐに分かりましたん(爆

彼女曰く、「息子を連れて上京すれば、すぐに父親がバレるからキケンすぎて戻れない」とのこと。納得!!

しかも、知らない間に父親になった人からは、今でも半年に1回くらい連絡があり、仕事復帰を待ち望まれているらしい。確かに、半年くらい前にその男性と会ったとき、「●●ちゃん、復帰しないかね~」って言ってた……

ちなみに、仕事関係の人には、「親の介護」を理由に帰郷しているため、まさか出産、子育てをしているとは、夢にも思ってないわけです。男性にしてみれば、まさか自分の分身が、見知らぬ土地で、すくすくと育っているとは夢にも思わない。

すごい世界だなぁ。

でも、いっそ、あわせてみればいいのに…と、私の中の悪魔がささやく。

 

ちなみに、この男性。この5年の間に離婚してまして、いざとなれば結婚できるわけです。でもこれも、彼女にとっては「だから余計にめんどくさい」という厄介な点のひとつなんですよね。

「でもさ、男の子だし、この先、パパが必要なシーンがでてくるかもよ」という私に、

父親の役割は、結婚できない弟がやってるから問題ない」とキッパリ。

この先、どうなるのか。じっくり見守っていきたいと思います。

 

(本人の希望により、誰だか特定できない程度に事実をぼんやりさせています・笑)

面倒なので、ゆがんだ自分的AI論をビジネスの場で語るのはやめてほしい

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最近、AIの話がよく出るんだけど、多くの人は勝手なイメージでAI像を作っている。例えば、「ニュースでやってた」「誰かが言ってた」レベルの情報源で。その結果、分かった風な会話をしてくるんだけど、けっこうズレててめんどくさい。

 

自分的AI論に賛同を求められて困惑する私

私は最近、IT系の取材が増えていて、いろいろな話を聞く。クライアントのひとつは、AIを使ったシステムを提供している会社なので、必然的に知識はついてくる。でも、それを積極的に話そうとは思わない(というか、横文字オンパレードの会話は疲れるお年頃)んだけど、仕事の話になると、欠かせないキーワードになってるのも事実。

とはいえ、内容は大したことなくて、「それって、数年後にはAI化されますよね~」みたいなレベルなんだけど。

 

でも、AIと聞いた途端にスイッチが入って、急に「自分的AI論」を語りだす人が多い。それを見て、「やっちまった~」と思うんだけど、大抵は手遅れなんだよね。

なぜ「やっちまった」なのかと言えば、そうゆう人の話の多くは「単なる機械化」であって、AIの特性は無視してるし、むしろ、AIを活用すべき点は、「人間がやるべき」と主張するんだよねぇ。

なぜだ…

人としての存在を守りたいという防御本能か?

 

でもまぁ、それはいい。私だって詳しくないこと、知らないことの方が多いし、AIだってさわりしか知らない。百歩譲って、語るのはいいの。

でも、問題は、「私は~って思うんですよ。そうでしょ!」って全力で賛同を求めること。そういわれると、「いや、そうではなくて…」と言うしかない。だって、過去にめんどくさくて「そうですよね~」って言ったことが、「原田さんもそう言ってた」的な話になっててビックリしたことがあるし…。

 

AIは莫大な知識を持ち、客観的は判断をするのが得意

最近は、医療系の話で、こんなのがあった。

「症状を聞いて、その人にあった薬を処方するのは人にしかできないこと」と言い切る案件。

「漢方は、症状に合った薬を処方する」という会話だったんだけど、これこそ機械化できるし、AIを導入すればより確実な処方が可能になるんだよね。

これを話した人は、「症状を聞き出すのは人にしかできない。そのうえで、最適な薬を考えるのも人にしかできない。ゆえに漢方の世界は人がやるべきであり、AIなんかにできるはずない(と願っている)」という前提があるんだと思われる。

 

でも、症状を聞き出すのは、チェックリストを使えばいい話。微妙な回答もくみ取れるように、「Yes」か「No」で答えるのではなく、「なんとなくYes」「ちょっとNo」みたいな答えも入れておけばいい。

いや、IBM Watsonとか使えば、「最近体がだるくてやる気もなくて…」って話すだけでOK。話し言葉を理解してくれる。

しかも、「次に聞くべき質問はコレ」というのはAIが得意とするところ(学習させんといかんけど、説明がめんどいのでそこは省略)。しかも、次の質問を決めるのは「薬剤師の勘や経験」ではなく、データに基づいたものだから正確。

経験はちょっと面倒な部分があって、「思い込み」が入ってくるので、実は客観性に欠けることが多い。言い方を変えれば、誘導尋問みたいになってしまうことが多んだよねぇ。

しかも、人が覚えられる知識ってかなり少ないというのも厄介。AIであれば、漢方薬の辞書をまるっと覚えて回答を出す。ここは、AIと張り合ってもしょうがない部分なんだよ。

 

特殊なガンも冷静に判断できるAI

実際、西洋医学では、このAIの特性を活かそうとしてる。西洋医学の例になるけど、ガン治療の分野では、特に動きが盛ん。なぜなら、世界中の論文や治療データを覚えさせることができるし、そこから最適な回答を導き出すことができるから。

ガンって、一般的なもの以外に特殊なものも多いんだけど、データが少ない上に、発生率が低いガンに出会える医者は少ない。そのために、例外的なガンについては正しい診断ができず、最適な医療を提供できないんだよね。そこで、AIを使って正しい診断をしたり、それに最適な治療を見つけ出そうという動きが必要になってくる。

 

「がん治療にAI活用」ってニュースを見ると、医者の代わりにロボットがレーザーか何かで診断をして、手術台に寝かされたら自動車工場のアームみたいなのでお腹を開くのをイメージする人がいるんだけど、んなわけない!

 

AIは人をサポートするものというのが正解

話を戻すけど、こうゆう話をすると、「じゃぁ、漢方の薬剤師なんていらないじゃん!」ってなんだかムキになるケースが多いんだけど、そこは違うんだよ。

もう一回言う。

そこは、違うんだよ!!

AIがやるのは、膨大なデータを参照して、「最適な回答を導いてくる」のであって、それを「実際に採用するかどうかを決定するのは、あくまでも人」。さらに、導き出した答えを患者に分かりやすく説明するのも人。ただし、その説明を最適に行うためのカンペはAIがやってくれる。

 

AI化って、「なんでもかんでも自動化して、人の仕事を奪ってしまう」ってところにばっかり目が生きがちだけど、あくまでも「効率化」をするのであって、「無人化」するものではない(結果的に、無人化できることもあるけど)。

例えば、漢方の例で言うなら、人の経験と知識に頼っている限り、ベテラン薬剤師にしか最適な薬剤の選択ができないことになってしまう。でも、AIを導入してベテラン薬剤師の経験と思考を代行させられれば、新人薬剤師でも、的確な処方ができるわけ。しかも、カンペが出てくれば、説明も問題ない。

もちろん、AIが今後進化して、「人なんかいらないよ」って映画のような世界になってしまう可能性もゼロではないんだけど、現在のところ、「AIはマンパワーを最大化するための最強のツール」でしかないわけ。

 

「AIに人が排除される」って考えは、映画の世界。

(未来のことは分からないけど)とりあえず、妄想をまじめな話に持ち込むのはやめて~。

暑くなかった夏…じゃなかった夏への恨み節

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今年の東日本は、どうしちゃっちゃのよ!ってくらいに暑くなかった。基本雨だったし、最高気温23度の日(東京)なんかもあって、夏が苦手な私も「へっちゃらへ~」って甘く見てたら、今週になって、夏が戻ってきちゃいました。

 

夏だから暑くて当たり前なんだけど

記憶が正しければ、今年の梅雨は雨が少なく、

「どう考えても、梅雨明けてるっしょ!」

ってなが~~~く思ってからの梅雨明け宣言。

8月初旬はまぁ、そこそこの暑さで、2週目から暑かった!

「夏きちゃったよ」

とテンション下がった中で、8月9日の最高気温37度!!

地獄ですよ。マジで。

 

ところがどっこい、翌日の10日から急激に曇りが多くなり(9日までも雨は降ってたけど、日も照ってた)、最高金28度とか、さらに25度とか…

そしてついに、16日には23度を記録し、もはや夏日ですらないことになり、普通に長袖を着ている人がいるようになり、体はすっかり「夏終わったね~♡」モードに突入。

気分もすっかり秋になり、

ダンナと「もっうちょっと涼しくなったら、高尾さんとか行きたいね」と話し、

「あら!秋になったから、桃がでてきたわ~」なんてと狂ったつぶやきをしていた。

 

が、お盆が空け、「休み明けって、仕事やりたくないわぁ」というタイミングから、まさかの夏本番!

気温が35度近いとか、秋モードの身体にはキッツイ、キッツイ。

 

かといって、今さら海モードな気分でもなく、も~どうしろって話?

 

仕事やりたくない。

でも、暑くて寝れない。

何とかしてくれ~!

 

と、こんな無意味なブログを書いているのにはわけがありまして、

今年から自分の仕事部屋を作ったのですが、そこにクーラーがない!

 

本当は付けるつもりだったんだけど、7月のクーラー設置業者の繁忙期と私の繁忙期が重なって取り付け損ね、気づいたら涼しくなってて、

「来年でいいや~」って思ってしまったわけです。

そして、今さら取り付けるの腹立つ!!!

 

は~、いやだいやだ。

秋が恋しいよぉ~

 

ディレクターに「取材で業界用語とか使わないのは変」と言われたので、ここで反論しておきます!

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最近、取材案件が増えています。私は、取材では専門用語、業界用語を徹底して使いません。そして先日、それを「変だ」と言われました。というより、「お前、知らないんだろ」的言われようだったので、この場を借りて、「それは、私の取材テクなんだよ!」と主張させていただきます( ゚Д゚)

 

急に取材に口を挟んできたディレクター

ことの発端は、あるIT企業の取材。数回会ったことがある程度のディレクターが同行となりました。ただし、その会社からは継続的にお仕事をいただいており、私の納品物はいくつも見ていると言ってました。

取材テーマはここでは書きませんが、「時代の最先端」とか「次世代」とかのキーワードがやたらと出てくるような内容です。そこそこ難しい…

取材時間は1時間でしたが、そのディレクターは後半になってバンバン口を挟むようになってきます。挟むというか、私が言葉を発する上にかぶせてくるのでやりにくさハンパなし。

でも、私も大人なので、「あははは…」と場を和ませつつ取材を終わらせました。そして、その後、「記事の方向性を確認」という名のお茶タイムでの話です。

 

 取材後のカフェで、ひとりヒートアップ!

「原田さんて、この業界のこととか結構知らない感じっすか?」

といきなり、とんでもない言葉を浴びせかけてくる30代男子。しかも、けっこうな語調! 予想外の先制攻撃に、かなりひるんだ私は、「え?あ・・もごもご」となってしまった。

これを「攻撃が効いてる」と思った30代男子は、さらに言葉をスピードアップ&ボリュームアップし、

「取材で業界用語とか使わないのが変。というか、先方に失礼!」

 

ん~。君は若い。

ゆえに、感情のコントロールがまだへたくそなのかもしれない。

でも、静か目カフェで、アラフィフのおばちゃんに向かって、その声のボリュームと語調は、結構カッコ悪いぞ。ってか、おばちゃんは静かにコーヒーを飲みたい(*´Д`)

最初はそんな風に考えながら、ふんふんと聞いていたのですが、ついにこんな言葉が。

「原田さん、結局IT業界のことわかってないし、この業界で誰もが使う言葉を知らないんでしょ」

若者よ。それは事実だ。でも、夏の暑さに気力と体力を奪われていない私だったら、さすがに激しく反論するくらい失礼な言い方だよ。

 

新しい言葉は意味があいまい。しかも、それに気づいていない

この若者が言うように、私は取材ではやむを得ない場合を除き、本当に専門用語を使いません。それは、本当に言葉を知らないというのも事実です。が、その真意は別にあります。

IT業界は特に、技術開発とともに、新しい単語がバカスカに誕生します。でも、新しい言葉ゆえに、万人が正しく理解しているとは限りません。使ってる方も、聞く方も。

 

分かりやすく、身近な例を上げましょう(IT用語ではありませんが)。

例えば、ニュースでも耳にするようになった「インバウンド」。「訪日外国人旅行」という意味と「企業側から働きかけるのではなく、顧客からの問い合わせを受ける」という意味があります。

ゆえに、「インバウンドマーケティング」というと、「外国人旅行者を集めたい」のか、「顧客から問い合わせが来るようにしたい」のか分からず、そこを誤解してしまうと、とんでもないことが起こります。

もうひとつ。首相も大好きな「アジェンダ」という言葉。最近、「それについてはアジェンダを提出します」なんて言われることもあります。アジェンダとは、「計画とか予定表」程度のこともあれば、「協議事項」まで含めることもあります。

そのため、打合せで「アジェンダを提出します」と言われても、単なる計画表が1枚ピラッとでてくるのか、協議内容までしっかり決まった資料がでてくるのかはわかりません。

ところが、多くの人は、自己解釈が正しいと思っているのでわかったつもりになってしまいます。そして、後日、「なんじゃこりゃ~」になるわけです。

 

分かったつもりほど危険なものはない

そしてもう一つ。

こちらが専門用語を使うと、相手は当然のように専門用語のオンパレードになります。

ライターの仕事は、ターゲットに内容を理解してもらうことが最低限の仕事です。「カタカナばっかりで何が書いてあるのか分からない」では話にならないので、読者ターゲットにあったレベルの言葉を使って原稿を書きます。

ここで、専門用語使いまくりの取材をした場合、ライターが「和訳」して執筆するわけですが、上記のような独自解釈の翻訳をしてしまうことで、正しい原稿が書けなくなってしまいます。

残念ながら、この若きディレクターは、典型的な誤訳タイプなわけです。

「専門用語を使わないと先方に失礼」と言っていましたが、後日、「アジェンダってこの程度?」という展開になる方が失礼さが高いわけで、そこは中学生でもわかる平易な言葉でやり取りをしておけば誤解は生まれにくくなります。

 

 

そもそも、何度も仕事をしている私に指名を出した時点で、どれくらいの知識量かは分かるはず。本当に何も知らないなら、これまで書いてきた原稿もハチャメチャなはずで、そんなライターに発注を出すか!って話。私がバカなら、お前の会社はもっとバカってことになるんだけど、そこまで考えられないよねぇ(笑